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大般若経

大般若経

2017年1月29日
所有者
運川寺
所在
東川854
時代
南北朝時代

もともと運川寺にあった経典ではなく、吉野町の津風呂で書かれたことがわかっています。いつ頃か運川寺に移されたようで、その時期は不明で「吉野川上村史」(福島宗緒著)や今の「川上村史」(資料編)にも、経典の最後に残されている「奥書き」の全文が紹介されています。
それによれば、この経典を写し取った人は「運祥(うんしょう)」というお妨さんでした。運祥は、吉野の竜門に住み、この経典書写 を一生の夢として努力したようです。また運祥は、熱烈な南朝支持者であり、そのことも奥書きに表されています。第7巻のみ寛延の元年(1748年)、その他599巻はすべて正平14年~20年(1359~1365)に書写 されたということがわかります。この時期は、いわゆる「南北朝時代」です。奥書に書かれていることから、当時の世情を知ることができる大変貴重なものとして、平成4年村文化財に指定されました。平成10年、県指定文化財に昇格した機会に村指定を解除しました。この経典は、奈良県教育委員会発行「奈良県大般 若経調査報告書」に詳しく掲載されています。
また同寺には、江戸時代の村内社寺の様子がうかがえる「川上三十三霊場絵巻」(広報2月号に紹介)も当時の歴史を物語ってくれています。

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