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あいさつ
奈良県・川上村のホームページにアクセスいただきありがとうございます。
川上村はその名前のように、吉野川(下流、和歌山県では紀の川と呼ばれています。)の最上流にあります。
吉野川の豊かな水は源流部の山々にたくさんの雨が降って、ゆっくりと時間を掛けて流れ出すことによって保たれています。
今地方には合併の波が押し寄せてきています。
町村も、独自性、個性を出して行くことが大切だという流れの中で村づくりを進めてきましたが、またしても没個性の画一的な地方公共団体を作ろうとしているように見えてきます。
小さな町村は住民の顔の見える行政を展開し続けてきています。伝統的な行事や風習をかろうじて引き継いでいます。そういったものは、これからの日本の中で必要ないのでしょうか?
日本は自然にも恵まれていますが、自然の脅威も知り尽くした民族でした。しかし、現在を生きる都市住民はどうでしょうか?
そんな町村の枠組みを大きくすることがよい方向に向かうのでしょうか?
川上村は吉野川の源流として自ら源流としての役割を果たして行こうと覚悟し「川上宣言」として発信しました。
その宣言文の一つ一つを具現化していくことが村づくりだとして取組んでいます。
川上村長 大谷一二
私たち川上は、かけがえのない水が作られる場に暮らすものとして下流にはいつもきれいな水を流します。
  • 平成11年から4年間を掛けて源流部の原生林740haを購入し、「吉野川源流―水源地の森」として保全しています。また、住民の中では、家庭から出る生ゴミや排水を、EM菌を使って堆肥化や浄化する活動をしています。
私たち川上は、自然と一体となった産業を育んで山と水を守り、都市にはない豊かな生活を築きます。
  • 川上村の500年といわれる吉野林業の歴史の中で、吉野林業の施業手法は環境にやさしい、というより自然の怖さを避けるための方法でもあったのではないかと思っています。経済優先の中でそこにある大切なものを忘れてしまったのだと思います。
私たち川上は、都市や平野部の人たちにも、川上の豊かな自然の価値にふれあってもらえるような仕組みづくりに励みます。
  • 「吉野川源流―水源地の森」を保全し、その森の中に入って豊かな環境にふれること、その森の生態系を調査し、希少種を守り、かけがえのない水を育むという価値を分かりやすく伝える施設として「森と水の源流館」や「樹と水と人」にふれる施設がいっぱいです。
私たち川上は、これから育つ子供たちが、自然の生命の躍動に素直に感動できるような場を作ります。
  • 「吉野川源流―水源地の森」では、手付かずの自然の森ならではの生態系が展開されています。その様子を調査し、わかりやすく伝える活動をしています。環境教育といわれている分野ですが、本物の自然、それも大台山系の源流部という場所で目にする体験は子どもたちにも貴重な体験になります。
私たち川上は、川上における自然とのつきあいが、地球環境に対する人類の働きかけの、すばらしい見本になるよう努めます。
  • 経済至上主義の中で、都市の生活が地球環境にとって過剰な負担をかけていないでしょうか?自然と共生する暮らし方を残していくために、私たちは「川上」に生き続けていきます。
この「川上宣言」の精神を大切にしながら生きて行くことは、川上村だけでなく日本全体の「ふるさと」と呼ばれる町村にとっても大事なことだと思っています。
そういう仲間を増やしつつ、都市部に住んでいる理解者を増やしながら本当に大切なものを守って行きたいと思います。
 

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