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奈良県川上村
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土倉翁屋敷跡

土倉翁屋敷跡

2017年1月29日
所在
大滝36-1

江戸時代天保11(1840)年、大滝のこの屋敷に生まれ、78年間の生涯中、「土倉式造林法」を編み出して吉野は無論のこと多方面にその名を残し、植林、育林、伐採、運搬に至る造林技術をもって吉野林業を全国に広めた功績は大である。
またその間、村内に県内初の小学校を自費を投じて造り、子どもたちに 文具や制服を整えた。さらに同志社や日本女子大発展に自費を贈ったり、自由民権運動に共鳴し板垣退助の訪欧費を工面したり、当時の多くの政治家や文人とも交際した。こうした翁の業績は、あげればきりがないほどである。
材木をどう伐採し、どう運搬するかにも心を砕いた。吉野郡内の主な道路改修や吉野川浚いに資金投入を行って吉野林業の発展に寄与された。「吉野林業全書」の発刊を奨励して自ら校閲もしている。
翁は、二代目川上村長ともなり、住民の生活向上の産業育成にも尽力し養蚕を奨励したことも、その後の村に大きな足跡を残すこととなった。伝えられているところによれば、翁は生涯、自分の財産を1/3は事業に、1/3は教育に、1/3は社会のために使い果たしてしまったという。その意味では、保身に走らずに常に将来を見据え自分以外のためにその財産を使った。その業績は重く尊いものとして、ここに村の文化財として指定する。

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