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奈良県川上村
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牛頭天王神社々殿

牛頭天王神社々殿

2017年1月29日
所有者
金剛寺
所在
神之谷212番地
時代
江戸時代

この神社は、もともと「自天王神社」としてまつられてきました。昭和55年修理の時に、元の姿に戻された神社です。
「牛頭天王」(ごずてんのう)とは、祇園精舎(ぎおんしょうじゃ・約2500年以上も前のインドで、釈迦が活躍された時代の僧侶の修行の場所)の守護神としてまつられたと言い伝えられてきた神様です。インドでは、牛を聖なるものとして、崇(あが)めてきました。京都の祇園社(八坂神社)の祭神も「牛頭天王」です。釈迦(しゃか)の話に出てくる祇園精舎と京都の祇園とは、仏教の教えに関係する間柄です。ただ、「牛頭天王がなぜ金剛寺に?」については不明です。あくまでも想像ですが、当時の昔話の「目の見えない人が、本尊の地蔵菩薩に詣でて目が見え るようになった」という話と、牛に引かれて善光寺参りではないですが、「牛に引かれて地蔵参り」などという話があったのかもしれません。あれこれ想像するのも、文化財を訪ねる楽しみの一つです。
この建物は、本堂と同様の時代の17世紀後半に建てられたもので、向拝(ごはい=正面 の庇〔ひさし〕の部分)・身舎(もや=建物の本体)・妻飾・長押(なげし)・斗(ます=上部を支える木組み)などに、当初の部材が残っています。
社殿としても特色ある建物で、構造は「一間社流れ造り(いっけんしゃながれづくり)」と呼ばれる様式の建物です。小さな祠(ほこら)ですが、調査された専門家の松本さんは、「改築が惜しまれる」と改築の仕方に注文をつけています。貴重な近世(江戸時代以後)社寺建築の一つとして、村指定文化財となっています。この社は、いつでも参拝できます。

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