公開日 2017年1月29日
- 所有者
- 十二杜神社
- 場所
- 東川1108番地及び853番地
十二社神社でまつりが営まれた後、隣の運川寺境内の谷川付近に紙に書いた「鬼」の文字を立て、それを矢で射る儀式が営まれます。
その昔、東川に悪魔が排掴(はいかい)して疾病が流行したとき、当地の弓の名人「東弥惣(ひがしやそう)」が、信仰していた白山権現に誓いを立てて悪魔に向かい、それを倒したという故事に従って行われる儀式が「弓祝式(弓会式)」です。
「鬼」=「悪魔」をさし、『(1)悪魔退治に出立ちする儀式、(2)桑の木で造った弓と蓬(よもぎ)の木で造った矢〔今は弓矢とも竹のものを用いる〕で悪魔を射る儀式、(3)千破美(ちわみ)の踊りを踊って退治を祝う儀式、(4)運川寺で読経を受けて鬼の供養を行い、住職からこの儀式のいわれを読み上げてもらう儀式、(5)退治に功績あった人を雑煮でもてなすという儀式」などから成る、「神仏混交儀式(しんぶつこんこうぎしき)・神式と仏式が一緒になって儀式を行うこと。)」でもあります。古来のまつりの一つの形を伝えているということで、平成12年村無形文化財に指定されました。東弥惣を祖先とする東谷宅にも縁起が残されています。
この儀式は1月9日営まれます。時間があれば、この珍しい儀式に出会うのも一興かと思います。時間を確認して参加いただいてはいかがでしょう。