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村長のあいさつ

村長のあいさつ

2020年6月1日

ごあいさつ

村長写真
平成28年7月25日就任
川上村長栗山忠昭

奈良県・川上村のホームページにアクセスいただきありがとうございます。
川上村はその名前のように、吉野川※の最上流にあります。
(※正式には一級河川「紀の川」ですが奈良県では郷土への愛着の思いを持って吉野川と呼んでいます。)
吉野川の豊かな水は、源流部の山々にたくさんの雨が降って、ゆっくりと時間を掛けて流れ出すことによって保たれています。
川上村は吉野川の源流として自らその役割を果たして行こうと覚悟し、その想いを平成8年に「川上宣言」として発信しました。
その宣言文の一つ一つを具現化していく村づくりに取組んでいます。
近年、日本のあちこちで森林の崩壊が起こっています。今日の異常気象にともなう“ゲリラ豪雨”が大きく起因していると思われるものの、それだけのことでしょうか。私は人々の暮らしが山村から遠ざかり、人の心や気持ちが源流や森林から離れつつあることも、その要因の一つと考えています。
まさかの事態は、山村地域だけの問題でなく、言うまでもなく下流域の生活を奪い、都市機能をマヒさせる恐れがあります。源流を守り、国土を保全することは今や“国民的課題”、まさに「源流の危機は、国土の危機」であり、私たちはこのことを「源流白書」(全国源流の郷協議会)で強く訴えています。
川上村は引きつづき、緑(人工林、原生林)の水がめとコンクリート(大滝ダム、大迫ダム)の水がめを大切にしていきます。そして「都市にはない豊かな暮らしを築く」ことをめざします。
小さな村の取り組みに、大いに関心をもってもらい、手を携えていただけたら幸いです。

令和2年6月1日に思う

 このまま収束に向かうのか、それとも第2波・第3波が押しよせるのか。新型コロナウイルスの感染状況の今後が見通せず、全国的に相次いでイベントや催しが延期、あるいは中止となっています。
 本村でも、47回もの歴史を刻んできた「差別をなくす村民集会」を中止としました。これは住民の皆さんが差別や人権問題を身近なものとして捉え、考えるきっかけとなることを目的に毎年開催している重要な催しです。中止の決定は断腸の思いであり、まさに“皮肉なこと”であると捉えています。

 人類の歴史は、細菌・ウイルスとの闘いの歴史であると同時に、それは差別や偏見を生み出す悲しむべき歴史でもあります。ウイルスが人間の心と体をむしばむ時、人間の愚かで醜い一面を露呈させてきたことも事実であります。今回の非常事態でも、残念ながら「歴史は繰りかえされる」こととなり、あちこちで「コロナ差別」なる事象が発生しています。未知なるウイルスとの闘いに身を挺して奮闘されている医師や看護師の方々に対して心無い言動が起こり、また感染者やその家族に対しても、「近よらないでほしい」「一緒に遊ばない」などとする事態が横行しました。

 私たちは長年にわたり、あらゆる差別と向き合いながら、地道にその学びと運動を重ねてまいりました。これでは「(もと)木阿弥(もくあみ)」であります。
 差別をなくす村民集会が中止となった今、この問題としっかり向き合い、学びを深めることが不可欠であります。

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