このページの本文へ移動

トップへ
戻る

奈良県川上村
メニュー
検索
アクセシビリティ

まるで親戚の集まり?川上村で人が出会いつながる、とりい家にKOIYA〜!

まるで親戚の集まり?川上村で人が出会いつながる、とりい家にKOIYA〜!

2017年7月27日

ライター:むらメディア修練場メンバー・渡辺直樹&松井舞

2016年末に川上村で開催した「むらメディア修練場」は、メディアを使った川上村の情報発信を学ぶ講座でした。そこから始まった鳥居由佳さんのプロジェクト「とりい家にKOIYA〜!」の第3弾(7月17日)を、修練場メンバーだった渡辺&松井がレポートします!初対面の人も多いはずなのに、まるで親戚の集まりのような会となりました。

▼とりい家にKOIYA〜!のはじまりと第2弾についてはこちら
http://www.vill.kawakami.nara.jp/enjoy/blog/docs/2017060800011/

●とりい家に集合、親戚の集まりのような食卓(by 渡辺)
 とりい家に集合

今回のKOIYAは、「なにもしないをしにKOIYA〜!」というテーマ。事前に準備しているプログラムはなく、当日の雰囲気や気分にまかせるというもの。それにも関わらず、今回は愛知、滋賀、大阪、奈良から「なにもしない」をしに来た人たちが集まりました。遠くは愛知県の知多半島から来られた方も。ほとんどが初対面同士でしたが、1つ屋根の下に集まると、自然と会話が始まっていきました。川上村の雰囲気と、とりい家の広い和室が、リラックスした空気をつくっているようにも感じました。


 民辻さん

森林の眺めが素敵ですね〜と話していると、川上村在住で木こりの民辻さんから、「ところで皆さん、生きるために何をしていますか?」という質問が。「…呼吸?」「その通り。呼吸するためには酸素が必要で、それを森林が生み出しています。森林を守ることは当たり前のことなんです…」と、話が続いてきます。こうして地元の人から山のことや村のことを教えてもらえるのも、KOIYAのおもしろいところです。


 堺から高校生も参加してくれました

そうして話していると、堺から高校生のお客さんが。なんと、早朝から自転車をこいで来たそうです。しかもマウンテンバイクなどではなく、普通の自転車…!木工関係のイベントによく顔を出していて、鳥居さんに会ったとのこと。そんな高校生らしからぬ彼の登場でさらに盛り上がります(笑)


 昼食もみんなで準備
 親戚の集まりのような食卓

今回のKOIYAは、昼食もみんなで準備します。みんなでオニギリを握ったほか、持ち寄りの素麺、トマト、燻製などなど…。こうしてすっかり、親戚の集まりのような食卓ができあがりました。

 

貝谷製麺所の素麺
 素麺はできたてをいただきました
 
こちらは、川上村の貝谷製麺所の素麺。持参してくださった民辻さんの「素麺はできたてのタイミングが一番の食べごろ。だからすぐに食べてください!」という号令のもと、まずは黙々と素麺を味わいました(笑)


 燻製マーケットの清水さんの卵の燻製マヨネーズも燻製京都の清水さん
 

こちらは京都で「燻製マーケット」を営む清水さんが持参してくださった、卵の燻製。なんと、マヨネーズも燻製です。持ち寄りにすると色んな食材が集まり、楽しくなりますね。こうしてお昼すぎまで、親戚の集まりのような食卓をみんなで楽しみました。

▼燻製マーケット
https://smokemarket0802.jimdo.com/

●KOIYAのなにもしない、はまるで夏休み(by 松井)
今回はKOIYAプロジェクト「なにもしない」というのだから、ここに来る前は
ご飯を食べて、皆で家で雑魚寝でもしながらぼーっとしているのかな、
などというイメージをしていた。
美味しい燻製卵や、そうめん達を食べて、
いざ!寝るのか!
と思いきや、耳に入ってきたのは、「川に遊びに行くよー!」という鳥居さんの声。
勘違いをしていた。ここは、ただ「なにもしない」をしにくる場所じゃない。

「KOIYAに、なにもしない」をしに来る場所。
「川上村に、なにもしない」をしにくる場所。
「大自然の中で、なにもしない」をしに来る場所。

そんなこんなで皆でたどりついたのは、車で15分ほどの場所にある川。
川まで行く途中を見ているだけでも、心の開放感を感じるような広々とした自然風景。
川についたら皆靴をぬいで、川の中へ。
空気が綺麗で、水も気持ちよくて、街中のように立ちこめたじめっとした感じの暑さはなく、7月中旬でもまだ涼しい。
水は、ほんとに濁りがなくて、川底の石まで本当に透き通って見えて、水面の揺らぎを見るのが楽しくて、目で追いかけてしまう。それくらい、綺麗な水。

 

川底まで透き通って見える、奇麗な水

気持ちの良い場所、川で瞑想
 

気持ちの良い場所だったので、瞑想をする人が出てきた。愛知のHARIさん。
すると、鳥居さんも瞑想をはじめ、プチ撮影会が始まる(笑)

 

川でプチ撮影会
 

それぞれに木の蔓をつかって遊んだり、蛙を追いかけたり、泳いだり、談笑したり。
中には自然の産物を求めて流木を探したり、ゴミ拾いをする人も。


 まるで、夏休みのような感覚、流木をさがす

なんか、夏休みみたいな感覚。


 川で遊びました

川の近くには、数百年も前から植林されてきた杉が、見えない所まで、広がっている。
この木達が、酸素を生み出し、綺麗な水を育んでいる。
木って、カッコイイ。まっすぐにそびえ立つ杉、カッコイイ。。。


 まっすぐにそびえ立つ杉、カッコイイ

しばらく川で遊んで、道の駅で休憩後、丹生川上神社 上社へ。
ここ、ほんとに気持ちの良い神社。
眺めが良いだけではなくて、心が清々しい気持ちになる場所。
百聞一見にしかずなので、ぜひ皆さん一度行ってみて欲しい。


 丹生川上神社上社

皆、それぞれに参拝をして、神社からの景色を眺める。


 神社からの景色を眺める神社からの景色
 
それぞれに過ごしていると、鳥居さんからお声がかかった。
「宮司さんが、お話しをして下さるそうなんで中へ・・・・」

「!!!!!」

「なにもしない」をしにくるノープランな日、
まさかの観光ツアーでも組んでいるような展開がはじまる(笑)
鳥居ご一行は本殿の中へ招待され、宮司さんからお話しをお伺いさせて頂く事になった。
元々はもっと低い位置にあったこの神社は、大滝ダムの建設により元のお社が沈んでしまった神社で、それ故に山の上に移動してきた希少な神社であること、3社の丹生川上神社のお話し、神社の奥に収められている、杉の木の話。
宮司さんは茶目っ気もあって、楽しいお話し会となりました(笑)


 宮司さんかお話を伺いました

今回、松井は初参加のKOIYAでしたが、ここの魅力は、
何もなくても、何かある。
じわじわじわじわくるこの感覚が、癖になりそう。


望月宮司とコイヤーのメンバーです

●鳥居さんよりコメント

鳥居由佳さん
 
「なにもしないをしにKOIYA〜!」にご参加の皆さま、本当にありがとうございました! たくさんの方々が川上村に来てくれて、めっちゃ楽しい時間の共有ができました。

今回は、大阪からママチャリで来た高校生や原チャでカメラ担いで来た女子に。あとは、私の高校の同級生から、沖縄で出会った旅仲間たちに、赤ちゃんや村民さんまで。前回、参加してくれた方が、お友達を連れて来てくれたので、はじめましての方もいて。

年齢も職種も居住も何も関係なく。とりいの家で、人が人を介して繋がる日。 それが、とりい家にKOIYA〜プロジェクトなんやと、実感しました。

そして、人が集まって「なにもしない」というのが、どれだけ難しいことなのかも。笑

人間は、何かしら目的を探す生きものです。 人と会ったら、喋る。お昼ご飯を食べる。家から出て、川に行く。川に行ったら、泳ぐ。生きものを探す。写真を撮る。瞑想する、などなど。人の行動は、必ず行為と結びつきます。

自然に囲まれた中にいても「リラックスする」という行為がいかに難しいことなのか、皆さんの行動をみて、よくわかりました。笑

私も以前は「せっかく川上村まで来てくれたのやから~」と思い、たくさんアテンドしたり、おもてなししたり、与えることに必死になっていました。 でも、人と人って、自然の中に一緒にいるだけで、実はかなりたくさんのモノを生み出していて。それこそが価値であると、改めて気付きました。

なので、今後もKOIYA~の日は、できる限りプログラムの制限を設けないで過ごそうと思います。来てくれた皆さんが、それぞれ自分と向き合う時間になるように。 次回は、9月に。みんなでお庭の草引きでもしませんか? 題して、「鳥居を助けにKOIYA〜!」です。笑

●この記事のライター

ライターは渡辺直樹と松井舞でした

お問い合わせ

水源地課
電話:0746-52-0111