公開日 2025年7月2日
朝拝式と保存会の経緯
- 享徳7年(1458)後南朝の朝賀の儀を引き継ぎ、自天皇の遺品を御霊代として礼拝。
「北山郷士」も参加して柏木の対岸「舞場」で営まれる。 - 寛永2年(1625)幕府の命令により3カ所に宝物を持ち分かれて営むこととなる。
御兜 | 7保9カ村(現・東川~人知) |
御鎧之袖 | 4保5カ村(現・井戸~白川渡) |
御鎧・長刀・太刀 | 6保9カ村(現・中奥~入之波) |
- 昭和14年(1939)自天王遺品の「縹糸威筋兜(はなだいとおどしすじかぶと)・胴丸金具・大袖」が国宝に指定される。
しかし、昭和25年(1950)が国指定重要文化財に指定替えされる。 - 昭和31年(1956)3所が合同で「朝拝式500年祭」を営む。
3所一体化のため「川上村特別史跡顕彰委員会」構想が持ち上がる。 - 昭和54年(1979)自天王遺品「国指定外の太刀、長刀、胴丸」が川上村指定文化財に指定される。
- 昭和56年(1981)持ち分かれて356年の歳月を経て、由緒ある菩提所金剛寺の境内に御宝物殿(川上村収蔵庫)と朝拝殿が村により建てられ、4保と6保が合併し朝拝式を行う。
- 平成19年(2007)2月5日に朝拝式550年記念式典が550年祭実行委員会により金剛寺境内にて営まれる。
- 同年、保存会設立に向けた準備が始まる。
- 平成20年1月11日(2008)川上村朝拝式保存会を設立。
- 同日、国指定重要文化財「縹糸威筋兜」の管理団体に指定される。
以降、縹糸威筋兜および朝拝式の保存活動、朝拝殿・川上村収蔵庫の維持管理。(現在に至る) - 平成20年2月5日(2008)第551回朝拝式を保存会が主催。
383年ぶりに儀式を一本化して実施。 - 平成22年4月21日(2010)「朝拝式」が川上村指定無形民俗文化財に指定される。
- 令和5年2月4日(2023)環境省認定「かわかみ源流ツーリズム」の後南朝歴史ツアーに語り部として参加し、後南朝と朝拝式について広報。
- 令和6年11月18日(2024)奈良県より文化財保護功労者(団体)として感謝状を受章。
- 令和7年1月19日(2025)平城宮跡管理センターの企画行事「奈良のトビラ」にて、保存会理事が登壇しを後南朝と朝拝式について広報。
- 令和7年6月11日(2025)NHK総合「歴史探偵」にて御朝拝式が放映され、保存会長が出演し後南朝と朝拝式について広報。
- 現在に至る