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私の人生に計画書はない!林業アーティスト鳥居由佳さんに学ぶこれからの仕事の作り方

私の人生に計画書はない!林業アーティスト鳥居由佳さんに学ぶこれからの仕事の作り方

2017年11月6日

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川上村では、色んな人が参加しながらホームページを使って情報発信する「 むらメディアをつくる旅 」を開催しています。今回は川上村地域支援員であり「林業アーティスト」でもある鳥居由佳さんをご自宅で取材。取材に参加した3名(磯みずほさん、西岡葉子さん、鱧谷友樹さん)が記事を作りました。このページでは代表例として磯さんの記事を掲載していますが、鳥居さんのブログに他2人分の記事を載せています。そちらもぜひご覧ください!

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▼西岡葉子さん

林業アーティストって?〜鳥居由佳さんが自分の人生を生きる!〜

▼鱧谷友樹さん

自分の人生、生きてますか?〜鳥居由佳さんを通して発信される吉野林業、自然の循環、そして好きを生きる信念〜

 

▼磯みずほさん

私の人生に計画書はない!林業アーティスト鳥居由佳さんに学ぶこれからの仕事の作り方

あなたは、今の仕事にわくわくしていますか?

「私の人生の基準はおもしろいか、おもしろくないか」だから、いつもわくわくする方を選択するという鳥居由佳さん。そんな彼女は、奈良県川上村の地域おこし協力隊を経て、現在は「川上村地域支援員」兼「林業アーティスト」として活躍中です。

鳥居さんも、以前は学校事務の仕事をしながら「何か違う」と思う日々を過ごしていたのだそうです。

そんな鳥居さんのお話を聞いていると、そこには仕事の作り方のヒントがありました。

●肩書きは林業アーティスト。林業を通じて自然を伝える。

講演、ラジオ、テレビ番組に自主イベントと忙しい日々を過ごす鳥居さん。初めてお会いしたときは、そのパワーに少し圧倒されました。最近は、川上村以外にも東京・大阪と様々な地域でお仕事されているのだそうです。

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最近の大きなイベントとしては、8月に約1ヶ月に渡って、渋谷ヒカリエで展示会を行われました。とりい・とりまく「とり展」ということで、林業だけにとどまらず、私たちを取り巻く自然や人間社会のあり方にも疑問を投げかけています。

 

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(たくさんの方に協力してもらったという、とり展の企画書を見せていただきました。)

 

 

学校事務の仕事をしていた鳥居さんがどうして林業に興味を持ったのか。そのヒントは、彼女の持つ「なぜ?」「どうして?」という疑問にありました。

●「海が好き」わたしがこのきれいな海のためにできることは?

大学生のころ。大学の休みをすべてつぎ込み、過ごしたのは沖縄、竹富島。卒業してからも、休みは全て沖縄に・・と10年通い続け、ふと「なんで10年も通っているのだろうと」疑問に思ったのだそうです。その答えは「この海が好き」という、とてもシンプルなものでした。

 

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浮かんだ疑問に、答えが見つかった鳥居さんは、さらに考えを深めます。「私がこのきれいな海のためにできることは何だろう?」

この話を聞いたとき、私は単純に「海をきれいに保つ活動」でも良いではないかと思いました。鳥居さんも最初は、珊瑚を植える活動などを考えたのだそうです。ところが、彼女の疑問はまだ続きます。

「珊瑚を植えたとして、その珊瑚が食べるものは?」という疑問に、海水の養分。海水は、結局は水。そして水は山から作られる・・・。

どんどん疑問を突き詰めた結果、林業というキーワードにたどり着いたのだそうです。そして林業を早く学ぶためには、林業を仕事にするという選択肢が生まれました。

●やりたいことをやる。だから、人生に計画書はない

「私の人生には計画書はない」と話す鳥居さんは、川上村の林業の発展だけでなく、日本全国の林業の発展に貢献しています。川上村で仕事をしているときから、東京で仕事をしたいと言えば、東京で仕事が決まることもありました。そんな経験から、やりたいと思ったことは口に出すようにしているのだそうです。

「お金がないからできないは嘘やな」と鳥居さんは言います。

やりたいことは、やっていたら機会は向こうからやってくる。ギャラがない仕事でも、面白そうだと思うと実費で足を運ぶのだそうです。そうすると、その場で次の仕事がきまることもあると教えてくださいました。

 

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(とり展で販売したTシャツを持つ鳥居さん。イラストは手描きなのだそう)

 

“あとは、大変だけど必ず人を巻き込むこと ”

 

今は、できるだけ村の中で完結してしまわないように気をつけているのだそうです。川上村の杉を東京に運んだり、大阪の会社に持ち込んでバーカウンターにしてもらったり。川上村の杉の木が、人と人とを繋ぎ、また新しい仕事が生まれます。

 

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鳥居さんの林業アーティストとしての人生は、川上村で「素人です。林業やりたいです。採用がなかったら通います!」そう告げたときから、始まっていました。

 

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(今回の取材メンバー全員で集合写真!)

 

今回、私たちも「情報発信について学びたい」と思いを持ち、川上村に訪れました。

 

大きな夢でなくてもいい。小さな夢こそ、口にだして叶えていく。そんな素敵な体験が、自然豊かな、川上村ではできるのかもしれません。

 

 

 

お問い合わせ

水源地課
電話:0746-52-0111