公開日 2021年12月15日
川上村村有林のはじまり
吉野林業の祖であり自由民権運動の協力者としても名を馳せた、川上村の偉人である土倉庄三郎(1840年~1917年)が、明治33年(1900年)川上村長に就任、村の基本財産を作る必要性を痛感され、川上村高原地区の200町歩の原生林において、高原区と100年間の借地契約を結び、杉・桧の植林を開始したことに端を発しています。
以来、高原区ほかの各地区からも土地を購入し、林野事業特別会計制度を導入しながら、村内の山を購入あるいは地上権設定を行って村としての所有山林を増やしてきました。
川上村村有林は、平成17年(2005年)3月、森林認証である「緑の循環」認証会議(SGEC)を取得しました。5年毎の認証期間の満了時には審査を受け、令和2年(2020年)3月に認証を更新しています。
現在では、経営林380haと水源地の森740haの計1,120haの村有林において持続可能な森林管理を行っています。
川上村と吉野林業
川上村の林業については、一般社団法人 吉野かわかみ社中ホームページをご覧ください。
(川上村ホームページから移動します。)
歴史 1500年頃(日本最古の人工造林)~16世紀(大阪城・伏見城の築城に貢献)~18世紀(樽丸林業のはじまり)~19世紀(山守制度のはじまり)~20世紀、21世紀へ(樽丸から再び、建築用材としての吉野へ)
https://yoshinoringyo.jp/kawakーamimura-yoshino/history
吉野杉・桧 独自の施業により育まれる川上村産吉野材
https://yoshinoringyo.jp/kawakamimura-yoshino/yoshinosugi-hinoki
土倉庄三郎 川上村の偉人、土倉庄三郎の軌跡
https://yoshinoringyo.jp/kawakamimura-yoshino/dokura
「歴史の証人」
「歴史の証人」は、日本最古の人工林の一つとされる「下多古村有林」にある推定樹齢410年の杉の巨樹で、高さ約55m、幹回りは約5m40cmの大木です。
「下多古村有林」には、江戸時代の初めごろの植林とみられる杉と桧が育てられており、平成28年(2016年)に日本遺産に認定されました。
「下多古村有林」は村有林であることと、村有林への登山道において一部私有地を通過することから許可なく自由に立ち入ることはできません。
専門ガイドによるツアーに限り見学が可能です。
(ツアー料金の一部を川上村村有林の管理費に活用させていただいております。)
ツアーのお問い合わせ先 (川上村ホームページから移動します。)
かわかみ源流ツーリズム https://g-tourism.jp/