No.10
Yumori onsen “Hotel suginoyu”
一歩足を踏み入れると、
大きな窓一面に川上村の山々が広がる。
四季の移り変わりを贅沢に堪能できる、
ここが私の職場です。
2018年4月30日に創立30周年を迎えた
「湯盛温泉 ホテル杉の湯」。
1年前に3代目ホテル支配人として就任された
柳本 泰男さんは、隣の吉野町出身の元銀行員。
「銀行員時代に赴任先として過ごした2年間で、
僕は川上村が本当に好きになりました」とおっしゃる通り、
現在は支配人としてホテル杉の湯のファン作りと、
川上村の魅力発信に力を注がれています。
-
星空観察から
瞑想や写経・写仏ツアーまで。
村のさまざまな体験メニューを、
ホテル宿泊プランと合体!「ホテル自慢は3つあります。まず、ロビーから眺めるこの山景色を露天風呂でも楽しめること。2つ目は季節の食材と川魚が彩る旬の会席など、川上村の美味をお楽しみいただけるお料理。3つ目はお部屋から望める、ホテル対岸に構えた白屋岳の全景です。全室とも、窓はすべて対岸側に向いているので、いつでも川上村の雄大な自然を堪能できる。すごいでしょ」。宿泊するだけでも十分に村の魅力を味わえるホテルですが、この他にも季節ごとのおすすめ観光プランとして夏の蛍観察ツアーや秋冬の星空ツアー、近くの寺で瞑想・写経を楽しむツアーなどを開催してきました。「『蛍を見るなんて子どものとき以来! 』とお客様も大喜びで、手応えを感じました。また次への意欲につながり、やりがいもあります。何より、川上村の魅力を知った時のお客様の笑顔が一番のご褒美ですね」。
オリジナル鮎のかまぼこと、
シャベル型スプーンが可愛い♥
私たちがこだわったのは、
ダムカレー巡りもできるお手軽サイズ。ホテル杉の湯と道の駅で共同開発・販売しているダムカレーのルーは、ビーフカレーとほうれん草のグリーンカレーの2種。水源地の森は野菜の盛り合わせで表現しています。「あえてシンプルに作っているんです。ホテル杉の湯は、訪れた人たちにとって観光拠点となる存在。ここから、村の魅力溢れるスポットへ、そして思い切り遊んだらまたホテルに戻って疲れをとる。そんな役割だからこそ、私たちのダムカレーはいろんなダムカレーの“入口”として気軽に食べられるものがいい、他のお店のダムカレーも楽しんでもらえるようなスタンスです」。スタッフさんが見つけてきたという可愛らしいシャベル型スプーンで、川上村フードをぜひ食べてみてください。
● 川上村のダムカレーとは
川上村にある3つのコンクリートダム(大迫ダム・大滝ダム)と、緑のダム(水源地の森)を表現し、吉野川流域にある森・里・川・海の産品を何か使用することが認定基準のご当地カレー。村内の6店舗がそれぞれオリジナルで販売中です。高いホスピタリティと、
培ってきた質の高いサービス。
観光に訪れる方にも、
村に所縁のある方にも、
愛され続けるホテルでありたい。ホテル杉の湯は、2017年ミシュランガイドに掲載されました。柳本さんはその高いホスピタリティを引き継ぎ、お客様第一のスタンスを貫かれています。「不安とプレッシャーの毎日ですよ。ホテルの仕事は未経験ですし、ここは村営の面もあり、観光のお客さまと村の皆さんの両方に愛されるホテルでなければなりません。お客様の満足が、次の来訪につながり、川上村全体のプラスになるのですから。ホテル杉の湯の利用者は観光客に限らず、村で暮らす人たちにとっても大切な場所。村外に出たお子さんやご家族が帰省された際に利用していただいたり、同窓会の会場になったり。そういうことも含めて、たくさんの人にまた訪れたいと思っていただけるよう、頑張らないといけませんよね」。
かわかみのダムカレー販売店匠の聚(たくみのむら) 住所 奈良県吉野郡川上東川135 営業時間 10:00〜17:00 定休日 水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始 お問い合わせ 0746-53-2381 アルボールかわかみ 住所 奈良県吉野郡川上村西河773 営業時間 10:30〜17:00 定休日 水曜 道の駅「杉の湯 川上」 住所 奈良県吉野郡川上村迫695 営業時間 9:00〜18:00(冬季は〜17:00) 定休日 無休 お問い合わせ 0746-52-0006 井氷鹿の里(いひかのさと) 住所 奈良県吉野郡川上村井光 営業時間 8:00〜17:00 定休日 水曜 ※冬季休館あり お問い合わせ 0746-54-0223 喫茶 秀 住所 奈良県吉野郡川上村柏木12-4 営業時間 8:00〜16:00 定休日 木曜・金曜 お問い合わせ 0746-54-0640 喫茶 ホラ!あな 住所 奈良県吉野郡川上村柏木 営業時間 9:00〜17:00 定休日 不定休 お問い合わせ 0746-54-0227
-
No.01
「焼きそばとサンドウィッチがうちの自慢!
でも、今はダムカレーのことで頭がいっぱいや!」 -
No.02
僕たちは、村を遊ぶプロのガイド団体
-
No.03
ダムの底から蘇った天空の社。
川上村の歴史をつなぐ、幸福の拠り所 -
No.04
川上村の“山のもん”と“川のもん”、
両方が入っているボリューム満点のダムカレー。 -
No.05
自然豊かな川上村で、ものづくりの楽しさを知ってほしい!
川上村は、アートで人をつなぐ。 -
No.06
初代 “川上村コンシェルジュ”は、村の魅力を見つける名人。
-
No.07
3人合わせて200歳とちょっと!?
主婦の味を活かした、お母さんトリオの村おこし -
No.08
川上村を愛する地域おこし協力隊「かわかもん」。
独自スタイルで、魅力発信を行う集団に迫る。 -
No.09
源流の村で暮らしの原点を再発見。
「古き良き」を受け継ぐ、大正づくりの老舗宿。 -
No.11
温かさと繊細さを感じさせる吉野杉の木器。
父と息子がつないでいく、川上村の木のぬくもり。 -
No.12
吉野杉の山々に囲まれ絶景が広がる癒しスポット。
川上村の名湯を受け継ぐ、23歳の活躍。 -
No.13
自称「中年ならぬ、虫を追い続ける虫年男」!?
昆虫博士はしゃべり出したら止まらない(笑) -
No.14
川上村での暮らし、出会う人たちとの交流、自然…
ここでの経験が私たちの作品を生み出しています。 -
No.15
「ぱくぱく館」を切り盛りするのはバイタリティあふれる女性たち。
失敗を繰り返してできた商品は、ここでしか出会えないふるさとの味に。 -
No.16
田舎の暮らしをこよなく愛する、
暮らす宿「HANARE」のアクティブママオーナー。