公開日 2021年4月14日
夏も、冬も美しい滝
高さ約50m、2段になって水が勢いよく流れ落ちます。
冬季の冷え込みによっては、見事な氷瀑になることも。その姿は文殊菩薩を現すともいわれ、知恵を授ける滝として伝えられています。「御船の滝」と地名の「井氷鹿(いひか)」は古事記にも名前が登場しています。
尾のある人、井より出て来たりき。その井に光ありき。
ここに「汝は誰ぞ」と問ひたまへば、
「あは国つ神、名は井氷鹿(いひか)と謂ふ」と答へ曰しき。
こは吉野首(よしののおびと)等の祖なり。 「古事記」より・・・
井氷鹿(いひか)は、神武天皇を案内して、土地神谷(とちかみだに)を過ぎて休石(やすみいし)に腰をかけた後、御船山(みふねやま)の尾根にある拝殿で波々迦(ははか)の木を燃やし鹿の骨をもって卦(け)を立てて占い、御船の滝巖上に宮柱を立て天乃羽羽矢( あまのははや-天から授かった矢)を納め、進軍の勝利を祈願したといわれています。
冬期・積雪時のご注意
冬期は、道路凍結の為「井氷鹿(いひか)の里」より先は車両通行止めとなります。御船の滝まで約3km弱の距離を徒歩で約1時間。一生懸命歩いた後には絶景が待っています。気温や風などの気象条件に左右されるので、毎年、完全に凍結するものではありませんが、毎年1月の後半から、2月の初旬には『氷瀑』の期待がふくらみます。
路面が白く変化し雪が積もってくると、タイヤの溝に雪が詰まって危険です。
登り坂では立ち往生し、下り坂では制御不能となります。
井氷鹿(いひか)の里手前1.8kmを越えると、積雪量が増えます。井氷鹿の里に着くころにはかなりの積雪量に変化します。路面が見えていたとしても、凍結している場合があります。チェーンを装着しなければ走行できません。
積雪が多い時は、60cm積もる日もあります。ここまで積もるとチェーンを装着した車でも、スタッドレスタイヤを着用した4WD(四輪駆動)の車であっても通行できません。
御船の滝に近づくにつれ、標高は高くなり雪が多くなります。山の雪道は大変危険です、充分にお気を付けください。
【井氷鹿の里 手前1.8km 撮影日2017年2月10日】
【井氷鹿の里 撮影日2017年2月10日】
【井氷鹿の里から数100m登ったところ 撮影日2017年2月10日】
基本情報
施設名 | 御船の滝 |
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所在地 | 〒639-3623 吉野郡川上村井光 |
アクセス |
お車の場合:国道169号から武光(ぶこう)橋を渡り、右折。約5分で「井氷鹿(いひか)の里」に。更に10分弱ほど進むと道路左側に御船の滝の案内板があります。 電車の場合:近鉄電車吉野線「大和上市駅」下車。バス(やまぶきバス・ゆうゆうバス)で「武木」停留所へ。下車後、徒歩約1時間(春~秋) |