公開日 2022年11月7日
天武天皇白鳳四年(675)ご神宣により建立奉祀されたと伝えられます。御祭神の高龗大神(たかおかみのおおかみ)は龍神にて水、雨を掌られる大神様です。祈雨・止雨の神として奈良時代には淳仁天皇天平宝字七年(763)の奉幣祈晴をはじめ、室町時代に至るまで数10回の奉幣祈願がなされ、朝廷・国家また人々より篤い崇敬を受けてまいりました。
『この里は丹生の川上ほど近し祈らば晴れよ五月雨の空』 後醍醐天皇が吉野の行宮に在らせられた折、当社に寄せて詠まれた有名な御製です。朝廷の奉幣にあたり旱魃の際の祈雨には黒毛の馬を、長雨の際の止雨には白毛の馬を奉るを例としました。
平安時代の「延喜式」(927)では、名神大社という特に霊験あらたかな神社として月次、新嘗祭に際し官幣に預かり雨師社・雨師明神・丹生大明神とも称されました。そして平安中期以降は朝廷における最高の社格となる「二十二社」の一つに数えられました。
丹生川上神社上社は、日本遺産「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしと こころ ~美林連なる造林発祥の地“吉野”~」の構成文化財の1つとして認定されました。(平成28年)
基本情報
施設名 | 丹生川上神社上社 |
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所在地 | 〒639-3553 吉野郡川上村大字迫869-1 |
TEL/FAX | 0746-52-0733 / 0746-52-0645 |
URL | https://niu-kamisya.jp/ |
宗派 | 神社神道 |
拝観時間 | 9:00~16:30 |
休日 | 無し |
拝観料 | 無料 |