No.12
Shionoha onsen yumoto "Yamabatoyu"
吉野杉の山々に囲まれ
絶景が広がる癒しスポット。
川上村の名湯を受け継ぐ、23歳の活躍。
週末には1日300人が訪れるという、
川上村の人気スポット「入之波温泉 山鳩湯」。
山歩きの帰りはもちろん、
ナトリウム一炭酸水素塩の濃厚な泉質が目当ての人や、
地産地消で味わえるお料理を楽しみにしている人など、
たくさんのファンがいます。
昭和48年から続く山鳩湯の三代目を務める
中村 直貴さんにお話をうかがいました。
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じいちゃんや親父とは違う発信力で、
山鳩湯の値打ちを上げる。
三代目の若い力が、名湯の魅力を全国へ。「うちの一番の自慢はお湯!! やっぱり加水なしの源泉100%掛け流しの贅沢な温泉でしょ!! 毎分500ℓは珍しいんすよ」。そう話してくれる直貴さんが、大阪から川上村に戻ってきたのは今から約1年前のこと。「大阪でデザイン関係の仕事やDJをやっていたんですが、村に戻ってきて経営に携わり始めました。仕事が嫌というわけでもないし、大きなきっかけもなかったけど…たぶん、ここが好きだからですかね」。三代目として頑張ろうと決意したことで、山鳩湯の集客についていろいろ考えるようになったそう。「じいちゃんや親父が取り入れていなかったSNS活用を思いついたんです。営業状況や天候のことをリアルタイムに伝えられるし、他愛のないことでも発信することで、今まで山鳩湯を知らなかった人たちからも反響があったりして。テレビ取材も増えたんすよ! Facebook、インスタの開設から、前職のスキルを活かした食事メニューのPOP作りまで…思いつくこと全部やってますね!」
休業中と勘違いされがちな
冬場こそ狙い目!!
珍しいお肉の、冬限定ジビエ鍋も登場。山鳩湯は温泉のほか、宿泊、食事もおすすめ!! 食事処は窓一面にダム湖が広がり開放感が抜群です。釜飯を中心に、鍋料理やうどんなどの多彩なメニューに、川魚や猪、山菜といった地元の美味がたっぷり。これからの冬時期には熊鍋が登場するそう! 「温泉がメインですが、『熊鍋はいつから?』とお料理を期待して来てくれるお客さんもいます。お風呂上がりにすぐ食事ができるように、日帰り温泉でも時間のリクエストをお受けできますよ。川上村って山の奥深い場所、というイメージが強いから『冬は道路が凍結して、温泉もやってないでしょ?』という問い合わせがありますが…そんなことは一切ありません!(笑)。雪も滅多に積もらないけど、やっぱり客足は春や秋のピーク時より遠のきます。だから冬の今こそ狙い目ですよ(笑)。ここは、江戸時代の地図にも載っている源泉で、歴史的にも大切な場所。ひいじいちゃんが『みんなのために残したい』と思った温泉を、じいちゃん、親父が受け継いできました。これから僕がもっとお客さんを呼んで、山鳩湯をさらに盛り上げていこうと思います」と話してくれました。
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No.01
「焼きそばとサンドウィッチがうちの自慢!
でも、今はダムカレーのことで頭がいっぱいや!」 -
No.02
僕たちは、村を遊ぶプロのガイド団体
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No.03
ダムの底から蘇った天空の社。
川上村の歴史をつなぐ、幸福の拠り所 -
No.04
川上村の“山のもん”と“川のもん”、
両方が入っているボリューム満点のダムカレー。 -
No.05
自然豊かな川上村で、ものづくりの楽しさを知ってほしい!
川上村は、アートで人をつなぐ。 -
No.06
初代 “川上村コンシェルジュ”は、村の魅力を見つける名人。
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No.07
3人合わせて200歳とちょっと!?
主婦の味を活かした、お母さんトリオの村おこし -
No.08
川上村を愛する地域おこし協力隊「かわかもん」。
独自スタイルで、魅力発信を行う集団に迫る。 -
No.09
源流の村で暮らしの原点を再発見。
「古き良き」を受け継ぐ、大正づくりの老舗宿。 -
No.10
一歩足を踏み入れると、大きな窓一面に川上村の山々が広がる。
四季の移り変わりを贅沢に堪能できる、ここが私の職場です。 -
No.11
温かさと繊細さを感じさせる吉野杉の木器。
父と息子がつないでいく、川上村の木のぬくもり。 -
No.13
自称「中年ならぬ、虫を追い続ける虫年男」!?
昆虫博士はしゃべり出したら止まらない(笑) -
No.14
川上村での暮らし、出会う人たちとの交流、自然…
ここでの経験が私たちの作品を生み出しています。 -
No.15
「ぱくぱく館」を切り盛りするのはバイタリティあふれる女性たち。
失敗を繰り返してできた商品は、ここでしか出会えないふるさとの味に。 -
No.16
田舎の暮らしをこよなく愛する、
暮らす宿「HANARE」のアクティブママオーナー。