No.16
Kurasuyado "HANARE"
田舎の暮らしをこよなく愛する、
暮らす宿「HANARE」の
アクティブママオーナー。
築100年以上の古民家をリノベーションし、
3年前から1日1組限定の
暮らす宿「HANARE」を営む横堀さん一家。
奥様は、地域おこし協力隊の1期生として村に移住し、
ゲストハウスのオープン、結婚、出産を経験してきました。
ママオーナーとして、
また地域おこし協力隊OBの定住支援員として、
パワフルに毎日を過ごしています。
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自然体な人柄が
HANAREファンをつくる。
1日1組限定、
名前で呼びあえる距離感が醍醐味。大峯山脈と高台山脈の間に佇む、昔なつかしの古民家宿「HANARE」。暮らすように泊まるというコンセプトに加えて、1日1組限定というこだわりがあります。「名前で呼びあえる関係を作りたくて。そうすることでおもてなしに力が入るし、お客様も古民家を丁寧に使ってくれるんですよ。本音は、オープン3ヶ月前に生まれた息子の子育てとの両立が難しいかも…というのもあったけど(笑)。でもどうしても実現させたかったんです」。明るく答えてくれた奥様に、自然と人を寄せ付ける親しみが感じられます。アットホームなエピソードもたくさん。ご自身の結婚披露宴をかねたオープン&お披露目パーティにはたくさんの人が訪れて祝福してくれたそう。他にも、お客様が宿泊後に再訪して修復を手伝ってくれたり、子どもと遊んでくれたり。「ここの壁は、一度泊まりに来てくれたことのある左官職人(見習い)さんが塗り直してくれました。屋根や家屋の修理を手伝ってくれた大工さんとは、今では飲み友だちです(笑)」。HANAREや横堀さん一家とのつながりを大切にしたいと思う人が増えたおかげで、宿の中にはたくさんの人の手作りがあふれています。
「自然の恩恵をダイレクトに受ける
“根っこの生活”がしたくて、
川上村に来ました」「目の前に山と川が広がるここは、台風の影響で通行止めになることが度々あります。この前は3日間停電になるなど、不便を感じることも…。でも、夏の暑い日に息子と一緒に目の前の川で涼んだり、山桜が散る瞬間などハッとするような幻想的な景色が見られたり、感動することもあります。子育てと仕事の両立も、ご近所さんが協力してくれるので助かっています」。移住の動機は、「田舎暮らしへの憧れ」と「ゲストハウスをしたい!」という想いから。ゲストハウスオープンには、行政の協力があれば実現しやすいと思って協力隊募集に応募したそうです。目標を持って移住を叶えたものの、物件探しは少し難航した様子。「空き家っぽい古民家はたくさんあるんですけど、物置として使用されていたりで、なかなかいい場所が見つからなくて…。ここは、近隣のおじちゃんが快く紹介してくれました」。時には村の人たちに助けてもらいながら、古民家の中の荷物整理や処理、薪ストーブの導入やお風呂の修繕など、できることはなるべく横堀さん一家が行いました。「オープン後は村の交流の場として、料理ライブやピザ作りパーティなど、いろんなイベントを実施しています。村内外関係なくみんなが来て、とどまれる温かい場所を作ること。そんな目標がカタチになってきました」。
「10年後の生活を決めちゃうと、
息苦しくなっちゃう(笑)
けれど、ここでやりたいことが
まだまだあります!」「まずはやってみよう」という気持ちでスタートしたHANAREの運営は、2019年春に4年目を迎えます。「古民家のメンテナンスもまだまだですし、サービスも見直していかないと」と改善策を考えているようです。「先のことを考えると窮屈に感じるタイプなんですけど(笑)。でも、まだまだHANAREは頑張ってやっていきたいし、長期滞在できるような宿泊施設のオープンも考えているところ。川上村の魅力を知ってもらうための活動を計画中です。夏は川遊び、冬は薪ストーブやこたつでまったりと、暮らしの原点に戻ったような時間が待っています。ぜひお越しください」。
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No.01
「焼きそばとサンドウィッチがうちの自慢!
でも、今はダムカレーのことで頭がいっぱいや!」 -
No.02
僕たちは、村を遊ぶプロのガイド団体
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No.03
ダムの底から蘇った天空の社。
川上村の歴史をつなぐ、幸福の拠り所 -
No.04
川上村の“山のもん”と“川のもん”、
両方が入っているボリューム満点のダムカレー。 -
No.05
自然豊かな川上村で、ものづくりの楽しさを知ってほしい!
川上村は、アートで人をつなぐ。 -
No.06
初代 “川上村コンシェルジュ”は、村の魅力を見つける名人。
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No.07
3人合わせて200歳とちょっと!?
主婦の味を活かした、お母さんトリオの村おこし -
No.08
川上村を愛する地域おこし協力隊「かわかもん」。
独自スタイルで、魅力発信を行う集団に迫る。 -
No.09
源流の村で暮らしの原点を再発見。
「古き良き」を受け継ぐ、大正づくりの老舗宿。 -
No.10
一歩足を踏み入れると、大きな窓一面に川上村の山々が広がる。
四季の移り変わりを贅沢に堪能できる、ここが私の職場です。 -
No.11
温かさと繊細さを感じさせる吉野杉の木器。
父と息子がつないでいく、川上村の木のぬくもり。 -
No.12
吉野杉の山々に囲まれ絶景が広がる癒しスポット。
川上村の名湯を受け継ぐ、23歳の活躍。 -
No.13
自称「中年ならぬ、虫を追い続ける虫年男」!?
昆虫博士はしゃべり出したら止まらない(笑) -
No.14
川上村での暮らし、出会う人たちとの交流、自然…
ここでの経験が私たちの作品を生み出しています。 -
No.15
「ぱくぱく館」を切り盛りするのはバイタリティあふれる女性たち。
失敗を繰り返してできた商品は、ここでしか出会えないふるさとの味に。